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岡部の訓示 第10回 「乗って守ろう 芸備線・木次線」

『八鉾の自治振興センターで芸備線・木次線を守ろうという意味合いでポロシャツを協賛販売してます。訓さん達も芸備線・木次線好きだから、どうかと思い連絡しました。』

広島の姉からこんなメールが届きました。

広島駅から岡山県の新見駅を走っているのが『芸備線』で、島根県の穴道駅から広島県の備後落合駅を走っているのが『木次線』です。

木次線は、松本清張の『砂の器』の舞台にもなった『亀嵩駅』があり、『芸備線』と『木次線』が接続する『備後落合駅』は鉄道マニアにも人気のある駅です。

私は、この『備後落合駅』の近くで生まれ、中学1年生まで暮らしました。

小さい頃は、C56やC58といった蒸気機関車も走っていて、トンネルに入ると煤が入ってくるのですぐに窓を閉めていた記憶があります。

広島駅から備後落合駅までは、約3時間半、新見駅から備後落合までは約1時間半と圧倒的に新見駅からのほうが近いので、帰省の際はこのルートを利用しています。

山々に囲まれた美しい風景を見ながら、また、お正月には雪景色を見ながら、そしてガタガタと揺れながら帰るのが楽しくて大好きです。また、現在は『庄原市』になりますが、合併前は『比婆郡』といっており、小学校の時には類人猿の『ヒバゴン』が出現したことで有名となりました。2005年にはヒバゴンを題材とした『ヒナゴン』という映画が製作されたほどです。

その『芸備線』の一部区間が廃線の危機に陥っており、新見駅と備後落合駅の先にある庄原駅までがその対象となっている様子です。

現在、実家は姉が管理してくれており、私達はお正月とGWには帰るようにしています。芸備線が廃線となれば、実家に帰る楽しみのひとつが失われるので、少しでも力になれるならということで、『自治振興センター』協賛のポロシャツを2着購入しました。

そのポロシャツは、5色用意されており、線路に囲まれたヒバゴンの可愛いイラストが描かれています。これを着て、都内や横浜をぶらぶらしても、気づく人はいないと思いますが、おそらく他にこれを着ている人もいないでしょうから、来年の夏にはチャレンジしてみます。

鉄道が好きな方や自然が好きな方、芸備線や木次線で広島、岡山、島根の山地を旅してみてはいかがですか?