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岡部の訓示 第9回 「友人の驚きの大転身」

『ぶどう農家に転身して早2年。まあまあのが出来たんで食べてみてください。』

高校の同級生から突然、こんなメールが届き、翌日には大粒のシャインマスカットが3房送られてきました。

シャキシャキとした触感で、とても甘く、2年でこんな美味しいぶどうが作れるようになることに驚きました。

彼とは年賀状のやり取りや4年に一度の同窓会で会うこともあったのですが、コロナの影響で2020年に予定していた同窓会は中止となり、メールも本当に久しぶりでした。

高校時代は、バンドのドラムと応援団長を掛け持ちしており、角刈りの強面でしたが、その外見からは想像できないような元気で明るく、優しい人柄でした。

違う大学に入学したものの、都内の同じスキーショップでアルバイトをして、シーズン中はスキーに明け暮れた仲間の一人です。

彼は大手電機メーカーに入社し、1年も経たないうちに退職して、大手通販会社に転職しました。当時は「辞めるのはもったいない!」等周囲から言われていましたが、通販会社のフラットな社風が合っていたのだと思います。

数年前には、彼から大病を患ったとの連絡を受け心配していましたが、その後順調に回復して元気になった様子で安心していました。そんな矢先、今回の突然のメールでびっくりしました。『少し羨ましいけど、〇〇らしいのう。』『転身のきっかけは何なん?』と返信したら、某テレビ番組を見ていたら、「これや!」と思ったらしく、定年後の隠居生活のイメージができず、サラリーマンじゃないことをやってみたいと思ったことが、転身のきっかけになったそうです。「自動車がないと生活できないような、こんな岡山のド田舎で、ぶどうを作ってます。」というメールは、やりがいと充実感を感じるメッセージでした。

「また同窓会で会おう。」と結びの言葉。

コロナ収束後の楽しみがまたひとつ増えました。