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岡部の訓示 第8回 「目配り、気配り、心配り」

ちょうど1年前、還暦を迎えた私のためにエンチカのみんなで誕生日会を開催してくれ、その時、竹芝にある『某フレンチレストラン』のペア招待券をいただきました。

有効期間が2021年9月1日となっており、1年先まで使えるからコロナが収束したら行こうと妻と話をしていました。ところが、2021年8月下旬になっても緊急事態宣言等が解除される見込みもなく、有効期間の最終日である9月1日に予約しようと思い、電話をしました。9月1日は平日なので、少し早めに仕事を終わらせても、18:00か18:30が限界だと思っていましたが、緊急事態宣言下では、20時までの営業で、このコースを提供するには2時間以上必要といった説明を受け、悩んでいたところ、『もっと先の日付でも大丈夫です。』と言っていただきました。タイミングよく土曜日が誕生日だったので、土曜日の17:00に予約を入れました。

当日、新橋から『ゆりかもめ』に乗って『竹芝』で降り、レストランのあるビルに向かいました。最初に驚いたのは、窓から東京湾の見える個室に案内されたことです。コロナ禍において、混在は気になっていたので、個室というのは本当に有難かったです。

料理は前菜、肉料理、魚料理、デザート等合計で12品。器がお洒落で、盛り付けも上品でセンスがよく、フレンチでありながら和食に見えるような料理もあり、先ずは視覚から満足させてもらいました。

盛り付けから想像した味や香り等は、その期待をはるかに超えており、特にトリュフのスープは鼻から抜ける香りと濃厚な味わいで、至福の時を過ごすことができました。

約2時間30分のディナータイムが終わり、帰り際に『誕生日おめでとうございます。』という言葉と、オリジナルの焼き菓子を頂きました。

そして、エスカレーターの乗り場まで案内いただき、私達の姿が見えなくなるまでお辞儀をして見送ってくださいました。

電話で予約をしたときから、食事をしてビルを出るまでのすべてに感動し、これぞ日本の「お・も・て・な・し」と言えるような『目配り』、『気配り』、『心配り』を実感することができました。

高級フレンチでは特別なことではないのかもしれませんが、私達ももう一度、『目配り』、『気配り』、『心配り』といったことを考えてみる必要があると感じさせられた1日でした。

皆さんにも是非この『おもてなし』を味わっていただきたいものです。