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岡部の訓示 第3回 「私が影響を受けた上司への感謝」

仕事上で、大きな影響を受けた人がいる方も多いのではないでしょうか。

上司、部下、同僚、取引先等と様々ですが、私もある人から影響を受けたひとりです。

30歳のとき、転職して「人材派遣会社」に入社しました。

営業職で採用され、支社長等の経験を経て38歳のとき本社に配属となりました。

右も左もわからないとき、その時の上司にこんな話をされました。

「本社に来たら、自分の強みを持つこと、それと本社にいることの存在意義を見つけること」それを言われて、衝撃が走った記憶があります。

「強み」や「存在意義」と言われても・・・・とかなり悩んだように思います。

ただ強みに関して、早い段階で見つけることができました。

当時、本社といえば、営業現場を知らない、杓子定規な対応、自分の担当外はたらい回しにする等といった悪評価だったので、自分の強みは、「営業の気持ちを理解ができて、親身になって対応する本社の人になること」これが結論でした。

次に存在意義って何だろうと考えたとき、派遣会社なのに派遣法に詳しい人が意外にいないということと、逆に上司から出る指示の中は法律用語が満載で、その指示に対応するためには基本的な法律を勉強しないと仕事にならないと感じたことが引き金となりました。

先ずは会社で一番派遣法に詳しくなろう、それ以外の法律も勉強して、派遣法その他法律のことは岡部に聞けと言われるようになる・・・それが私が見つけた存在意義でした。

それからは、毎日の通勤で派遣法や労基法の解説本を読み、大学時代に使用していた埃だらけの民法やコンパクト六法を棚から出し、上司からの指示でわからないことがあれば調べるといったことを繰り返しました。

そのお陰で、派遣法は誰にも負けないといった自信がつきましたし、会社を辞めた今でも派遣ビジネスに係わる仕事を続けていられると思っています。

あの上司の一言と法律用語満載の指示がなかったら、今の私はいないと思いますので、心から感謝しています。

その上司とは、ゴルフや飲み会等今でも交流はありますが、この3月からエンチカの仕事を少し手伝ってくれることになりました。

退社して6年になりますが、久しぶりにその上司に相談する機会がありましたが、やはり安心感があります。

これも人と人との縁でしょうし、エンチカの中でまたこの輪が広がっていくことを期待しています。